盛岡地域雇用開発協会|盛岡企業ガイドブック

職業生活体験作文
優秀賞作品

こちらでは優秀賞に選ばれた6作品をご紹介いたします。

優秀賞
地元企業への就職と将来への希望

株式会社小林精機

 私の夢は、地元企業に就職することでした。私の父は、滝沢市役所に勤めていました。父は「将来私が大きくなった時、暮らしやすい街にしてあげたい」という希望を持ちながら、毎日夜遅くまで働いてくれていました。その姿を見て私は、地元企業に就職したいという夢をもつことができました。この会社に入社して九ヶ月が経ちます。入社式の日、沢山の人達の前で緊張しながらスピーチをしたのを今でも覚えています。

 私が最初に苦労したことは、専門用語を覚えることです。はじめは、先輩方が何について話しているのか何も理解出来ずにいました。少しでも早く理解するために、分からないことはそのままにせず、沢山質問し、すぐ解決するようにしました。入社して九ヶ月経った今では、先輩方が話している内容や言葉の意味を理解できるようになりました。まだまだ覚えることは沢山あるので少しでも早く覚えられるよう、努力していきたいです。

 これまでの九ヶ月間、成長していく半面、失敗もたくさん経験しました。様々な情報を頭に入れ、細かい変化に気づき、対応していかなきゃいけない中、暗記が苦手な私は、一つのことにしか気づけず見逃してしまう事が多かったです。自分には、この課が向いていないのかなと悩む日もありましたが、めげずに毎日仕事をし続けました。ミスを減らすために、慣れた作業でも常に危機感を持つこと、何をするにも自分を疑うことを心がけました。それらを心がけることによって確認回数も増え、自分で気づくことができ、ミスを減らすことに繋がりました。失敗することで自分の行動を見つめ直し、自分自身を成長させるいい機会になります。これからも起きてしまったことから逃げずに真っ直ぐ向き合っていきたいです。

 私は日々働いている中で希望を見つけました。それは、将来自分に後輩ができたとき、温かい先輩でありたいということです。実際に私が悩んでいるとき、沢山の方が応援の言葉をかけて支えてくれました。言葉には凄い力があります。それを教えてくれた先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。自分がしてもらった事を、いつか自分の後輩にもしてあげたいと思います。

 社会に出て、仕事面はもちろん、自分の事を前よりも知れたなと感じます。自分の得意なこと、苦手なこと、自分の中で大切にしていきたいことなどを知れました。沢山の人と関わり、色々な発見があり、毎日楽しく仕事をしています。夢だった地元企業で働き、社会に貢献できていること、とても幸せに思います。自分も会社も成長し、大きくなれるよう、人とモノを大切にし、感謝の気持ちを忘れず働いていきます。