盛岡地域雇用開発協会|盛岡企業ガイドブック

職業生活体験作文
優秀賞作品

こちらでは優秀賞に選ばれた9作品をご紹介いたします。

優秀賞
新しく社会人となって

盛岡セイコー工業株式会社

 社会人となり、もう少しで一年が経とうとしています。入社式前日、緊張と不安で眠れず、当日は目覚ましのアラームより早く起きたことを覚えています。慣れないスーツを着て運転する会社までの道のりがとても長く感じられました。その日は色んな感情から胃が痛くなり、絶不調でした。そんな私は今日までたくさんの失敗を繰り返し多くのことを学んできました。その中で特に大切だと思ったことを二つ紹介したいと思います。

 一つ目は、「挑戦することの大切さ」です。これは学生の頃から言われてきたことですが、今までの私は失敗することを恐れて自ら進んで何かをすることはありませんでした。ですが社会人になると多くの仕事を任され、一人で行うのが当たり前になりました。そんな時、小学生向けの時計教室の講師を一任されました。私は人前で話すことが苦手だった為、最初はとても緊張しました。当日まで時間が少ない中、先輩方のアドバイスを参考に練習を重ねていきました。時計教室当日は朝から緊張していました。ですが、いざ始まると想像以上に楽しく、笑顔で講師をすることが出来ました。終わった後は達成感に溢れていました。やってみなければ分からないとはこのことだと実感しました。この経験からまずは何事も挑戦することの大切さを改めて知ることが出来ました。この経験を糧に常に挑戦する気持ちを持って仕事に取り組んでいきたいと思います。

 二つ目は、「相談すること」です。社会人となって成長していくに連れて多くの悩みがありました。ですがその悩みを解決することが出来たのは勇気をもって誰かに相談したからです。正直に言うと私は時計が好きでこの会社に入社したわけではありません。最初は時計のことは全く分かりませんでした。時計は電池で動くものだと思っていたのでテンプという部品で動くメカニカル時計を知ったときは驚きました。初めて学ぶことばかりで楽しい反面、覚えるには多すぎる部品名など数えきれないほどの不安がありました。当時の自分には悩みすぎないでと一言伝えたいです。私は職場の年齢が近い先輩にたくさん相談しました。最初は相談することに不安を抱いていましたが、思っていることを言葉にしてみると自然と気持ちが楽になりました。今、私がやりがいをもって仕事ができるのは不安を抱え込まずに相談したからだと思っています。

 入社当時に比べると自信を持てるようになったと感じます。まだ始まったばかりの社会人生活ですが不安とうまく付き合いながらこれからも学びを大切に成長していきたいと思います。