職業生活体験作文
優秀賞作品
こちらでは優秀賞に選ばれた9作品をご紹介いたします。
優秀賞
私の職業と将来への希望
菱和建設株式会社
「地元で生きていくには、地元の力を信じろ」祖父は常々そう語っていた。そんな祖父の言葉と、自分の手で街を変え発展させる喜びを感じたいという想いが交錯し、私は地元の建設会社で働くことを決断した。
現場に配属されてから最初の数週間は覚えることが多く、戸惑いとともに時間が過ぎていった。そんな中で、上司や先輩、職人たちと仕事を通して苦労や笑いを分かち合い、私は次第にその場所を「仕事場」以上のものとして捉えるようになった。 建物の完成までのプロセスを介して、自分の成長を感じることもできた。建物が建ち上がり、お客様に引き渡す瞬間、自らの手がこの街を形作っていることを実感した。 地元の一員として貢献できている、その手応えと誇りを確かに実感することができた。
「地元の力を信じろ」という祖父の言葉がただの言葉ではなく、生きる指針となっていた。 建設業に携わる中で、私は一作業員ではなく、地元を支え、発展させていく一翼を担う存在としての意義を見いだしていった。 街が変わる様子を目の当たりにするたびに、地元への愛着が深まり、それが仕事への情熱を更に燃え上がらせた。
私はもうすぐ入社して二年が経過する。将来的には、この仕事に携わっていく中で様々な経験を通じて新しいアイディアや技術を取り入れ、より持続可能な社会の発展に寄与できるような人材になりたいと考えている。その為には、学び続け、柔軟に変化に対応していくことが必要だが決して簡単なことではないと思う。しかし、自分の手で築いた街が、次の世代に引き継がれ、成長し続ける姿を想像すると、そういったことも苦ではなく、寧ろ胸が躍る心地である。
地元の建設会社で働くことは、単なる仕事以上のものだ。それは、地元社会との絆を深め、仲間たちと共に成長していき、結びつきを強くすることでもある。
私の手で築いた未来の一端が、地元の誇りとなる日を夢見て、これからも邁進していくつもりだ。